l_n_m’s diary

よわい電気系の日記(本当にただの日記)

LE FRUIT DE LA GRISAIA -Michiru-

チルチルー!

先日みちるストーリー終わりました! 日記書くの遅くなっちゃったけど。
ネタバレありありなので遠慮なく書くよ。嫌ならバック。

過去

みちるの昔の何が辛いって、親に見捨てられてしまったことですよね。家庭教師に虐められただけでも辛いのに、親に助けてもらえない。
というより、過剰に期待されることってとても辛い。買い被られるのって辛い。人を買い被るのは罪です。勝手な期待を寄せるなって話。
結局「娘を虐めていた」からではなく「娘の能力が伸びない」から家庭教師はやめさせられていったわけですが、塾に預けるだけ預けて自分では子供に何もしないという、今の日本でよくある問題にも通じています。塾の中で何が行われているのかちゃんと把握していればいいのですが、子供が親に隠し始めてしまったらおしまいですね。

ふと……

地元を思えば

こんなことを書いているうちに、地元の塾の話を思い出しました。確かに優秀な人はいましたが、その大半は塾に通うだけで満足してあまり大した成績を挙げられていませんでした。

勉強合宿……!?

実家のすぐ近くの塾では、塾に泊まって徹夜でずっと勉強する「勉強合宿」なるものをやっていたみたいです。中学時代はずっと部活に励んでいたので塾には行っていませんでしたが(部活のクラブには毎日のように行っていましたが)、正直ドン引きしましたね……。
それ以来塾には行きたくないと思い、結局大学生になった今でも塾に行ったことはありません。せいぜい模試を受けに行ったくらい。

話を戻して

友情? 愛情? 亀参上!

子供への愛情ってなんでしょう。出来がいい・悪いとかそういうものではなく。能力をどれだけ多く身につけさせたか、どんな高級な持ち物を与えたかではありませんよね。そんなわけのわからない自分勝手な尺度で親同士の序列を決める下らない世界もあるらしいですけど。

昔のニュース、覚えてますか。

私が子供の頃には親が子供を殺害してしまうニュースが凄くいっぱい流れていました。親に虐められた経験はありませんが、そのニュースを何回も何回も見ているうちに親が怖くなってしまったり。正直今でも引き摺っています。

病んでしまったチルチル

「可能性」

子供は可能性の塊。どんなものにでも成れます。
しかしそこに恣意的な(例えば親の)意図が押し付けられてしまえば、その塊は形を変えて歪になり、輝きを失ってしまいます。
みちるはそうしてコミュニケーションさえ放棄するようになり、むしろ出来なくなってしまって、学校でも孤立していましたね。

学校

学校は残酷なところです。ご存知ですか。
子供は純粋な塊です。善意も隠さなければ、悪意も隠しません。平気で生き物を殺すし、弱者を虐げます。おっと、今の大人の社会もそうでしたっけね。
学校が楽しいところと思えればいいのですが、多くの場合それは幻想です。会いたくもない人と会わなければならないし、自分を偽ることもときには必要になる。
そうして疲れた自分を、家で癒せるならばいいのですが……

友達

みちるの場合、家さえも自分を痛めつける場所でした。そんなときに現れた友達。どれほど大きな存在だったでしょう。
友達のあり方はそれぞれですが、表面的ではない、本当の繋がりがありましたよね。

自殺

決意

自殺にもエネルギーが必要です。自分の手で自分を終わらせるという決意。
終わらせるのに必要な覚悟は生半可なものではものではありません。人間現状維持が楽なものです。どんなに悪い状況でもだらだら長引かせてしまう。
決意してしまった友達を、親友を、みちるは止めることが出来なかった。それを止めるだけの力がみちるには無かった。結果……

勝手

残された人たちばかりが辛い思いをします。まぁ、辛い思いさえしてもらえないなんていう地獄もあるかもしれませんけれど。
失う悲しみを知ってしまったみちるは、それから余計に閉じこもってしまいました。

猫ニャー

なんだこの名前。うさぴょんみたいなもんか。
Erwin Johannes Eugen Rommelから名前を取ってニャンメル。なかなかいい名前だなぁと思いますよ。
細かいことはさておき、結局ニャンメルもみちるから離れていってしまいます。みちるには相当堪えることになってしまいましたが……たかが動物の死と侮るなかれ。一緒に暮らした友達の死は、そこらの見知らぬ人間の死よりも遥かに重いのが当然です。
子供がペットを飼いたいと言ったときに僕たちはどうするべきなのか。きっと飼わせてあげるのでしょうけれど、生き物の「重さ」をどう伝えたらいいのか、飼わせることを決める責任をどう取ればいいのか。ちょっと話が逸れましたが、考えなくてはいけませんね。
おっと、子供なんてできるのかってツッコミは無しね。

時間

時間はいつだって不可逆です。ただただ前に進み続ける。
「前を向けば未来、振り返れば思い出、一部を切り取れば物語」とはよくいったものです。
生きることは辛いことですけど、如何に前を向いて生きていくか。ときには振り返りつつ、たまに人の物語に耳を傾けて。
そういうことを考えさせられるお話でした。人のために生きるなんていうのは「自分なんてどうなってもいい」の裏返しで、それって本当に生きてるの? ってことになりますよね。

「その持つ命は、いったい誰のものだろうか?」- RD-Sounds 辿 "name for the love"

生き方

ものの豊かな現代、単に生きるだけなら簡単です。ですが、ぼーっと生きているだけでは昔の必死で生きている人たちよりよっぽど空っぽでクソな人生です。
ひたむきに、前を向いて、全力で、生きる。
漠然としていて難しいですが、そんな生き方が出来たらいいですね。

What's next?

次は天音です。
淫らな部分については最初に読んでいて、過去に入る直前でビビって蒔菜を始めました。これから向き合います。